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EAAとBCAAの違い・効果・飲み方を完全解説!筋トレ初心者必見
2023年11月26日
「筋トレを始めたけど、EAAとかBCAAってよく聞くけど何が違うの?」
そんな疑問を持つ初心者の方は少なくありません。EAAとBCAAは、どちらもアミノ酸サプリメントの一種で、筋トレやダイエット、ボディメイクに取り組む人にとって重要な栄養素です。ただし、それぞれに役割や効果、飲むタイミングなどに違いがあるため、なんとなくで選んでしまうと、せっかくの努力を最大限に活かせないことも…。
この記事では、EAAとBCAAの違いや効果、飲み方をわかりやすく解説。
筋トレ初心者が迷わず選べるように、目的別のおすすめや飲み方のポイントも紹介していきます。「何を選べばいいかわからない」「飲むタイミングや量が不安」という方も、この記事を読めばバッチリ理解できるはずです!
そもそもEAAとBCAAとは?それぞれの基本を解説

筋トレや運動をしている人の間でよく聞く「EAA」や「BCAA」という言葉。でも、それぞれがどんな栄養素で、どんな違いがあるのかを正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。
ここでは、EAAとBCAAの基本的な知識から、それぞれの役割、筋トレにおいてなぜ重要なのかをわかりやすく解説します。EAAとは?必須アミノ酸のすべて
EAA(Essential Amino Acids)とは、日本語で「必須アミノ酸」と呼ばれる栄養素のことです。人間の体はタンパク質を約20種類のアミノ酸から構成していますが、そのうち9種類は体内で合成することができず、食事やサプリメントから摂取する必要があります。これが「必須アミノ酸=EAA」です。
9種類のEAAには以下のものが含まれます:
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
- リジン
- スレオニン(トレオニン)
- ヒスチジン
- メチオニン
- フェニルアラニン
- トリプトファン
これらの必須アミノ酸は、筋肉や臓器、ホルモン、酵素などの体をつくる材料となるため、健康維持や運動パフォーマンス向上には欠かせません。特に筋トレやダイエット時には、筋肉の分解を防ぎ、回復を促す効果があるため、積極的に摂取する人が増えています。
BCAAとは?バリン・ロイシン・イソロイシンの役割
BCAA(Branched Chain Amino Acids)は、EAAの中に含まれる3種類の「分岐鎖アミノ酸」のことを指します。
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
これらは筋肉に特に多く存在しており、筋肉の合成や修復、エネルギー源としての役割が大きいため、トレーニング時のサポートとして非常に注目されています。
中でもロイシンは、筋肉の合成を活性化させる「mTOR」というシグナルを刺激する働きがあり、筋肥大に大きく関与しています。また、バリンとイソロイシンも、筋肉のエネルギー源として使われたり、運動時の疲労感を軽減する効果があるとされています。
BCAAはEAAの一部ですが、単体で摂取することでトレーニング中の筋分解を抑えたり、持久力を高めたりといった目的に活用されています。
筋トレにアミノ酸が重要な理由とは?
筋肉をつけたい、あるいは維持したいと考えている人にとって、アミノ酸は非常に重要な栄養素です。なぜなら、筋肉は主にタンパク質でできており、タンパク質はアミノ酸から構成されているからです。
トレーニングを行うと筋繊維はダメージを受け、いわば「壊れた状態」になります。その後、適切な栄養(特にアミノ酸)と休息によって修復され、前よりも強く太くなる――これが「超回復」と呼ばれる現象です。
この超回復をスムーズに進めるためには、血中に十分なアミノ酸があることが重要です。特に、必須アミノ酸(EAA)やBCAAが不足していると、筋肉の合成がうまくいかず、筋トレの効果が半減してしまう可能性があります。
さらに、アミノ酸は筋肉だけでなく、免疫力や脳の働き、ホルモンバランスにも関与しているため、アスリートに限らず、健康的な体づくりを目指すすべての人にとって欠かせない栄養素なのです。
EAAとBCAAの違いとは?目的別に選ぶポイント

EAAとBCAAはどちらもアミノ酸サプリメントですが、成分の内容や働き、摂取する目的によって適したタイミングや効果に違いがあります。筋トレやダイエットを効率的に進めるためには、自分の目的や体の状態に合ったアミノ酸を選ぶことが重要です。ここでは、**「成分」「吸収のスピード」「価格・飲みやすさ」**の3つのポイントから、それぞれの違いを分かりやすく解説していきます。
含まれるアミノ酸の種類と範囲の違い
まず最も大きな違いは、含まれているアミノ酸の種類です。
- **EAA(Essential Amino Acids)**は、体内で合成できない9種類の「必須アミノ酸」をすべて含んでいます。これらは筋肉の合成や回復、ホルモンバランスの維持などに欠かせない栄養素で、食事だけでは不足しやすいことも。
- 一方、BCAA(Branched Chain Amino Acids)は、その中でも「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3つの分岐鎖アミノ酸に特化しています。これらは筋肉で直接エネルギー源として使われ、特に筋肉の分解抑制や運動パフォーマンスの向上に優れた効果を発揮します。
つまり、「より広く全体の栄養バランスを補いたい場合はEAA」、**「筋トレ中や直後のエネルギー補給に特化したい場合はBCAA」**という選び方がおすすめです。
吸収スピードとタイミングの違い
アミノ酸の吸収スピードや、摂取すべきタイミングも重要な違いの1つです。
- BCAAは非常に吸収が早く、摂取後すぐに血中アミノ酸濃度が上がるという特徴があります。運動直前やトレーニング中の補給として優れており、トレ中の筋肉の分解を防ぎたい場合に効果的です。
- 対して、**EAAは吸収に若干時間がかかるものの、体内での活用範囲が広く、トレーニング前や朝食前など、栄養が不足している時間帯に適しています。**また、EAAに含まれるロイシンが筋合成を強力に刺激することで、筋トレ後のリカバリーにも活躍します。
吸収スピードを重視して「今すぐエネルギーにしたい」という場面ではBCAA、筋肉を育てたりリカバリーを促進したいときはEAA、というように、タイミングによって使い分けるのが効果的です。
価格・飲みやすさ・継続性の違い
サプリメントを継続する上で、コストや飲みやすさも無視できないポイントです。
- **BCAAは成分がシンプルな分、比較的価格が安く、コスパ重視の方におすすめです。**また、味のバリエーションも豊富で、水に溶かしても飲みやすく、トレーニング中に摂取しやすいのがメリットです。
- 一方、EAAは成分が多い分、価格もやや高めで、味や匂いにクセがある製品もあります。とはいえ、最近ではフレーバーの改良が進んでおり、継続しやすい商品も増えています。
どちらも継続することが大切なので、「価格と成分のバランス」「味の好み」なども考慮しながら、自分に合った製品を選びましょう。
EAA・BCAAの効果とは?筋トレ初心者が知っておくべきこと
筋トレ初心者にとって、効率よく筋肉をつけ、無駄な疲労を避けるためには、ただトレーニングを続けるだけでは不十分です。筋肉の合成を促進し、分解を防ぎ、さらにパフォーマンスを維持するためには、EAAやBCAAの活用が非常に効果的です。ここでは、それぞれがもたらす具体的な効果について詳しく解説していきます
筋肉の分解を防ぐ(カタボリック対策)
筋トレ中や長時間の運動では、筋肉の分解(カタボリック)が起こりやすくなります。特に空腹状態でのトレーニングや栄養補給が不十分な場合、体はエネルギーを得るために筋肉を分解し始めてしまいます。
このとき、BCAAに含まれるロイシン、バリン、イソロイシンが重要な役割を果たします。これらのアミノ酸は、筋肉のエネルギー源として直接利用されるため、筋肉の分解を抑える効果があります。特にロイシンには、筋分解を防ぐシグナルを送る働きがあるとされ、運動前や運動中に摂取することで、筋肉の保護につながります。
筋肉合成の促進(アナボリック効果)
EAAやBCAAは、筋肉の「合成」を促進する働き(アナボリック効果)もあります。特にEAAに含まれる9種類すべての必須アミノ酸が揃っていると、筋肉の合成がより効果的に行われることが研究でも示されています。
筋トレ直後や起床後のように、身体が栄養を必要としているタイミングでEAAを摂取することで、筋肉の回復と成長をサポートできます。筋トレ初心者が筋肉を効率よくつけたい場合、このアナボリック効果を最大限に活かすことが成果を早めるポイントです。
疲労軽減・集中力アップへの効果
EAAやBCAAは、筋肉の保護や成長だけでなく、トレーニング中の疲労感や集中力の維持にも効果があります。特にBCAAは、運動中に脳内で増える「セロトニン」の生成を抑える働きがあり、これにより「疲れにくくなる」と言われています。
また、BCAAは中枢神経の働きにも影響を与えるため、集中力が切れにくくなり、トレーニングの質を高く保つことができます。朝や仕事終わりなど、疲れがたまったタイミングでの筋トレに取り組む際にも、BCAAやEAAの摂取は大きな助けになります。
EAAとBCAAはどっちを選ぶべき?初心者へのおすすめは?

筋トレ初心者にとって、EAAとBCAAのどちらを選べばよいのかは迷うポイントです。それぞれにメリットがあるため、自分の目的やトレーニングスタイルに合わせた選択が重要です。ここでは、初心者にとっておすすめの選び方や、シーン別の使い分けを解説します。
初心者はEAAから始めるのがおすすめな理由
筋トレ初心者にとって最も重要なのは、トレーニングによって筋肉をしっかり成長させることです。そのためには、筋肉合成に必要な9種類すべての必須アミノ酸を摂取できるEAAがおすすめです。BCAAは3種類のアミノ酸に特化していますが、EAAであれば網羅的にアミノ酸補給ができ、筋肉づくりにより適したサポートが得られます。
また、初心者は食事だけでは十分なアミノ酸を摂取できていないことも多く、EAAによって不足を補うことで効果的にトレーニングの成果を感じやすくなります。
減量中・ハードなトレーニングにはEAAが◎
ダイエットや減量中、あるいは筋トレの負荷が高い場合もEAAの方が適しています。なぜなら、EAAは筋分解(カタボリック)を防ぎつつ、筋肉合成(アナボリック)をしっかり促してくれるからです。摂取カロリーが少ない時期でも筋肉を維持しやすく、ボディメイクの質を保てます。
特に減量中は、食事制限によって栄養が偏りやすくなるため、EAAでしっかりと必須アミノ酸を補うことが、筋肉の維持やトレーニング効率アップに繋がります。
コストや味重視ならBCAAもアリ
一方で、コストを抑えたい人や、飲みやすさを重視する人にはBCAAも選択肢の一つです。BCAAはEAAに比べて価格が抑えられており、味付きで美味しく飲める製品も多いため、継続しやすいというメリットがあります。
また、EAA特有の苦味やクセが気になる人にとって、BCAAの方がストレスなく摂取できる可能性があります。筋トレの効果を最大限にしたい場合はEAAですが、ライトに運動を続けたい人や、コストを抑えたい人にはBCAAも十分に効果を発揮してくれるサプリメントです。
EAA・BCAAの正しい飲み方とタイミング

アミノ酸サプリメントは、タイミングや摂取方法によって効果が大きく変わります。EAAやBCAAを最大限に活用するためには、運動との相性を意識し、適切な量とタイミングを守ることが重要です。
飲むタイミングは「運動前・中・後」が基本
EAAやBCAAは、筋肉の分解を抑え、筋合成を促進する働きがあります。そのため、摂取のタイミングがとても重要です。
基本的な摂取タイミングは次の3つです。
- 運動の30分前:筋分解を抑えるための予防的摂取。エネルギー源としても有効です。
- 運動中(イントラワークアウト):特にハードなトレーニングや長時間の運動を行う場合は、運動中にBCAAやEAAを補給することで筋疲労を抑えられます。
- 運動直後:筋合成を最大化するゴールデンタイム。吸収の速いEAAは、特に効果的です。
特にEAAは、プロテインよりも速く吸収されるため、トレーニング直後の栄養補給に向いています。
水の量・摂取量の目安と注意点
EAAやBCAAの摂取量は製品によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- EAA:1回あたり6〜10g程度
- BCAA:1回あたり4〜6g程度
水の量は、200〜300ml程度が飲みやすく、吸収にも適しています。あまりに濃すぎると胃腸に負担がかかるため注意しましょう。
注意点としては、以下の点が挙げられます。
- 空腹時に飲むと胃に負担を感じる人もいるため、慣れるまでは少量から試す
- 甘味料や香料の影響でお腹がゆるくなることもあるので、体質に合った製品を選ぶ
- 水分摂取量が増えるので、水分不足にならないようこまめに水を飲むことも大切
プロテインとの併用はOK?NG?
結論から言えば、EAAやBCAAとプロテインの併用はOKです。ただし、摂取のタイミングを考慮する必要があります。
EAA/BCAA:吸収が早
プロテイン:消化吸収に時間がかかるため、運動後の回復や食事代わりに
よくある質問(Q&A)で不安を解消しよう

EAAやBCAAを飲み始めようとすると、さまざまな疑問や不安が出てくるものです。特に筋トレ初心者にとっては、「飲んで本当に大丈夫?」「タイミングはいつ?」「毎日必要?」といった基本的な疑問が気になるはず。ここでは、初心者が特に気になりやすいポイントをQ&A形式でわかりやすく解説します。疑問を解消して、安心して取り入れていきましょう。
空腹時に飲んでも大丈夫?
結論から言えば、空腹時にEAAやBCAAを飲んでも問題ありません。むしろ、空腹状態での運動前に摂取することで、筋肉の分解(カタボリック)を防ぎ、エネルギー補給としても有効です。
特にEAAは吸収が早いため、固形の食事を取る時間がないときにもサッと補給できるのがメリット。朝一番のトレーニングや、食間の空腹時でも安心して飲むことができます。
ただし、胃が弱い人は空腹時に酸味の強いアミノ酸ドリンクを飲むと気持ち悪くなることもあるので、少し水で薄めたり、食後にずらす工夫をしてみてください。
食事からでもアミノ酸は摂れる?
はい、もちろんです。EAAやBCAAは肉・魚・卵・豆類などのたんぱく質食品からも自然に摂取できます。理想は、バランスのとれた食事からしっかりアミノ酸を摂ることです。
ただし、食事だけで筋トレに必要な量の必須アミノ酸を毎回まかなうのは難しいことも。吸収速度の違いもあり、タイミングを逃すと十分に活かせない可能性もあります。
その点、サプリメントとしてのEAAやBCAAは、必要なときに手軽に、効率よく補えるのが魅力です。あくまで「食事+サプリ」でのバランスを意識しましょう。
EAA・BCAAは毎日飲むべき?
筋トレをしていない日でも、毎日飲んで問題ありません。むしろ、筋肉の回復や合成はトレーニング後の「休養日」にも進んでいます。そのため、EAAやBCAAを継続的に摂取することで、筋肉の修復をサポートすることができます。
特にEAAは「必須アミノ酸」であり、体内で合成できないため、毎日一定量を摂り続けることが理想です。とはいえ、トレーニングをしない日にまで無理して摂取する必要はありません。あくまで「補助的に」「目的に合わせて」取り入れていくのがポイントです。
また、食事内容が充実している日には飲まなくてもよいなど、柔軟に使い分けるのもOKです。
【まとめ】
EAAとBCAAはどちらも筋トレやボディメイクに役立つアミノ酸サプリですが、それぞれの特徴を理解したうえで使い分けることが大切です。- EAAは9種類の必須アミノ酸すべてを含み、筋肉の合成や分解防止に効果的
- BCAAは3種類のアミノ酸に特化しており、価格や味の面で手軽に取り入れやすい
筋トレ初心者であれば、まずはEAAから始めてみるのが安心です。特に減量中やハードなトレーニングをしている場合は、筋肉の分解を防ぎ、効率的な筋肉づくりをサポートしてくれます。
また、どちらを飲むにしても「運動前・中・後」など、正しいタイミングと量を守ることが効果を引き出すポイント。
食事と併せて、無理のない範囲で習慣化していきましょう。疑問が多い初心者だからこそ、まずはしっかりと知識をつけて、効率よく理想のカラダに近づいていきたいですね!
監修者
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Personal Trainer
TATSUYA KOMURO
小室 達也
高校卒業後、スポーツ専門学校に入学し在学中からモデル等御用達の某恵比寿パーソナルジムでトレーナー活動。その後大手女性専用パーソナルジムに入社しました。
骨格や姿勢、柔軟性等は十人十色です。お客様のご要望から身体状況に応じて最適なトレーニングメニューを構成しております。
身体のバランスを整えながら鍛えて、自分史上最高の身体になりましょう!- 保有資格
- ・健康運動実践指導者
・日本ストレッチ協会認定ストレッチングトレーナーパートナー
・pilates basic instructor
- 得意分野
- ・ダイエット
・姿勢分析、姿勢改善
・肩コリ腰痛改善
- 経歴
- 恵比寿某パーソナルトレーニングジムでトレーナー活動
銀座にある女性専用パーソナルトレーニングジムでトレーナー活動
→一般の方からモデル等のスタイルアップを担当、年間セッション数は1500本以上